2013年12月17日火曜日

HGF臨床試験はじまる

東北大学で研究中のALSに効果あるかもしれないHGF臨床試験

期待せずにはいられない。

妻にもう少し頑張ってもらいたいと思いつつ今後の動向を注視したい。


ALSに対するHGFによる第1相臨床試験について


2013年12月1日日曜日

二度目の秋真っ只中

先々週、先週と2回つづけて面会を疎かにしてしまった。
というのも、風邪を引いてしまって、面会を断念したからです。

kーcoさんにうつしてしまってはまずいので、風邪を治す事に専念した為に行けなかったので、今日は二週間分のお洗濯です〜。

洗濯の合間に病院の敷地内の紅葉を見て回りました。

思い返せば、もう二度目の秋を迎えました。

kーcoさんは今、今年二月に起こした肺炎がぶり返したのか、先週、発熱があり、検査しました、幸い熱は下がって現在は投薬で様子を見ているとの主治医からの話です。


山も紅葉で木々が夕陽に映えています。

この光景を見せてあげたいものですがそれも叶いませんので、今はこれらの風景を写真で見せてあげるのみです。

2013年10月20日日曜日

患者家族としての機能評価


今日も1週間ぶりの面会とスキンシップとお洗濯に行ってきました。

朝からこちらは小雨が降っていて出掛けるのは躊躇したけど、待っているかと思えば、家でのんびり過ごすわけにもいかず昼過ぎに出掛けました。

今日は、先週気になった看護体制の事で病院のスタッフに話を聞いてもらいました。

というのは、現在、K-coさんは気切しており声も出せず四肢はもとより全身が動かせずに寝たきりの状態です。
そんなK-coさんが唯一の生命線であるナースコールで、痰の吸引を要求した時のことでした。

その時は私が居たので周りに居た看護師さんに声を掛けて処置してもらえば良かったのでしょう、実際、そうすることもできました。

しかし敢えてそれをせずに普段の対応を伺うつもりで一緒に待っていました。

まぁ、コールしてもすぐに来てくれることは病棟の看護体制の人員的な厳しさから無い物と大目に見るとして、待っていました。
ようやく来てくれたと思ったら「どなたですか?」と呼びかけます。
病室の入り口でです。

本来なら、個々のベッドを回って様子を伺うべきかと思ったのですがその時の看護師はそのようなことはせずに入り口から見渡すだけ

そこで、声の出せる患者が、この時とばかりにその看護師に声を掛けて何かを要求したらしく、看護師はその患者さんの要求に応じて処置を済ませ、病室を出て行ったのです。

その様子を見ていた私は、この病棟の患者はみんながみんな声を出せ何かを訴えられる患者ばかりではない事は、そこを職場としている看護師は熟知して然るべきなのに、その周知が徹底していないということを感じたのです。
見れば、まだ経験の浅いと思われる若い看護師さんでしたが、そうした配慮をすべき現場で有ることを普段の職場での教育に生かして貰いたいと思いました。

そうしたことがちゃんと機能する病院になってもらいたいと思い、今日は、敢えて、一患者家族の立場からお話しさてもらった次第です。

今、Kーcoさんには、これだけが頼りです。
このタッチプローブのナースコールと看護師さんの質問に目で応じる事でしか自分の要望を伝えられないのです。


2013年10月13日日曜日

二度目の秋

K-co さんが入院して二度目の秋が訪れた。
このところのKーcoさんは目に力が無いようで、こちらの問い掛けに反応してはいるのだが、目で合図することも僅かに首を動かして応じることも大変らしい。

何かを伝えたくて、口を開いて喋ろうとするのを見て、アクリルの文字盤を目の前に示して、1文字1文字文字を拾って、K-coさんの意思を汲み取ろうとするのだが、なかなか伝わって来ないことに、少し苛立ってくる自分に気づき、切なくなってしまう。


2013年9月29日日曜日

秋の訪れに

思い返せば時の経つのは早いもので
k-coさんが入院してから早一年が過ぎました。

昨年秋に自宅介護三ヶ月目にして病状の進行により入院、以来、様々なステージを乗り越えて来ました。

胃瘻造設、酸素マスク着用、呼吸器使用と、kーcoさんのALSは一年でここまで進行してしまいました。

一年前まで会話も出来て居たのに今ではその声すら出すことも出来ず文字盤を目で追っての会話です。

休日の介護の合間に、院内の庭の片隅でこうしてBlogを更新していると、発症して障害が顕著になるまでの間が頭をよぎります。

この病気は、食べる楽しみも呼吸することさえ奪いとってしまいます。

今、彼女に残されたものは日がな1日、テレビに目を向けていることだけです。

だから、せめて外の景色と彼女の好きな猫の写真を撮って見せてあげることぐらいしかできない。
そんな訳で、今日も病院の庭で見掛けた猫達の写真を彼女のフォトビジョンに送りました。

2013年9月15日日曜日

台風18号接近中の日曜

日曜日は未明から台風18号の影響で、近畿関東から東北にかけては天気が大荒れでした。
私の住む関東西部も、未明から強い風邪を伴う雨が降り、夜中に何度か眼を覚ましましたよ。
K-coさんのもとへ行く予定日なのに・・・天気はどうかなぁ??なんて思ったりして。
結局朝になってもまだ雨が降ったり止んだり。

午後になっても状況は変わらずでしたが、夕方近く4時ごろになってようやく天気が落ち着いて蒸し暑さが増してきた中、台風はまだ近畿の手前、この間に行ってこようと、家を出たのは五時近くになってからでした。

いつものように、病室ではK-coさんが体位交換で、側位にしながらテレビに目をやってました。
台風のお陰で来るのが遅くなった旨を伝えると、うなずきます。

早速、お洗濯の手配をして、その間に介護用品の不足を確認して補充して、K-coさんの手足をマッサージ。

現在、K-coさんのナースコールは、プローブタイプになっているのですが、僅かに動かせる手首にプローブの先端を近づけているのですが、手足をマッサージしている間は離しておくので、マッサージ後に、元の状態にセットしなおさなくてはなりません。

これもまた、先日のテレビリモコンと一緒で微妙な位置合わせで苦労するところです。(苦笑)
お腹の上にある手首の稼動範囲が極端に小さいので、プローブ先端を近づけると、呼吸時の腹部の上下動で常時SWが入った状態になり、離すと今度はタッチできないし・・・・困った困ったです。

2013年9月8日日曜日

リモコンのセッティングに悩む

今日も例によってkーcoさんの介護に行ってきました。

今日は、八月の夏祭りの際に病院スタッフが撮ってくれたスナップ写真を飾る写真フレームを持って行きました。

写真をフレームに飾りサイドテーブル上に置きました。

その後はいつものようにお洗濯と、その合間に手足のマッサージ。

今日は外も蒸していたし、病室のエアコンも控えめだったせいか、自分一人で大汗かいてました。(≧∇≦)

で、今夜と明日、あさっての番組予約を入れます。

いつものことなんですが一連の介護の後、kーcoさんの左手にセットされたマイクロスイッチの特殊なリモコンの位置合わせに苦労します。(^_^;)

指の力が殆どないので、感度の大きい微小なストロークで反応するマイクロスイッチのリモコンがちょっと位置がズレただけで押しっぱなしの状態になってしまうし、全く反応しなかったりと非常に繊細なんです。
こういう風に持たせていたものが、ちょっとしたことで反応の具合が悪くなってしまいます。

試行錯誤を三十分近く繰り返し半ばkーcoさんも疲れて、もういいよの表情を見せますが、中途半端には諦められません。

汗かきながらようやくベストポジションを探し当てて終了です。(ホッとします)
これでkーcoさんは納得してくれたでしょうか?

2013年8月27日火曜日

スポーツ界、土橋さんALSで逝く

今朝、みのもんたのワイドショーで知った。
亡くなった土橋正幸氏 プロ野球、東映の主力投手として活躍し、日本ハム、ヤクルトなどでコーチ、監督を務めた野球解説者の土橋正幸(どばし・まさゆき)氏が24日、都内の病院で死去した。77歳だった。東京都出身。土橋氏は筋萎縮性側索硬化症で療養中だった。



闘病7ヶ月だったそうだ。
ご冥福をお祈り申し上げます。

妻K-coさんも同じ病で、療養中なだけに、身につまされる思いだ。
同じ病とはいえ、その進行と症状は個人差があり、発症してからの余命は人それぞれだということは認知しているが・・・やはりなんというか

その時が来ることも、忘れてはならないことは充分に刻んでおかねばならないと、改めて思った朝。



2013年8月24日土曜日

夏祭り当日

昨日(8月21日)は、kーcoさんが入院している病院で 「ホームカミングデー」 と称した夏祭りイベントが催されました。
K-coさんの長年の友人も来てくれました。

病院駐車場が会場 生バンド演奏中
kーcoさんはこの日に向けて車椅子への移乗トレーニングをして病室から出てお祭りを見るために準備していたのです。
この日のために車椅子への移乗トレーニングの成果
当日は、夕方の経管が済み次第に、会場を見渡せる場所へ車椅子での移動ということで、六時近くになって、ベッドから車椅子に移乗し、呼吸器を車椅子に取り付けて待機。

各病棟の患者さんたちも順次、移動し始めて、ようやくK-coさんの番が来ました。

気切以来半年ぶりに病室を出て、呼吸器を装着した車椅子でお祭り会場が見渡せる病院管理棟二階に移動です。
移動先には、既に何名かの患者さんが、それぞれ車椅子や、ベッドで窓際に集まって、病院スタッフさんたちに見守られながら、お祭りを見物していました。

二階からなので生憎、演奏中のバンドの様子をK-coさんは見ることが出来ませんが、それでも懐かしいビートルズナンバーを楽しめた様子。

会場となった駐車場のほうには、比較的症状が軽く、酸素マスク、呼吸器等を使用していない患者さんや、その家族が、大勢いらっしゃって、祭りを楽しんでおりました。

バンドのステージが終了し、いよいよ花火のスタートです。

花火は、狭い会場を考慮して、大きな花火ではないのですが、20分程度の間、東海大ブラスバンドの学生さん達の演奏に合わせて、打ち上げ、仕掛けなど多彩を極め、楽しめました。
こうして、夏の夜のお祭りが終了して、K-coさんも久しぶりに、テレビ以外の景色を見て、気分転換できたと思います。

病院のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
殊に、K-coさんを担当してくれていらっしゃる、看護師のS君、数ヶ月前から、この日のために車椅子への移乗トレーニングをしていただき、当日もわざわざ出勤していただき付き添ってくれました。

K-coさん共々、感謝の極みです。

ありがとうございました!!

 

2013年8月12日月曜日

夏祭り


連日の猛暑で日中は外に出るのが億劫になります。(≧∇≦)

kーcoさんのもとへ出掛けるのもお昼前では暑さもピークでちょっと時間ずらして・・・・などと思ってグズグズしてたら時計の針は二時になり、このまま先延ばしにしたところで暑さがおさまるわけもないので意を決して出掛けました。

外に出るとクラっと来るような熱気に足取り重く駅に向かいます。
ホームに滑り込んだ電車に乗り込んでホッと一息つきます。

取り敢えず電車で十五分小田原に着いて、ひとまずカフェで一息。(*^^*)

何だか休憩ばっかりだぁ(^.^)

で、再び活動開始で乗り換えて病院に着いたのは三時半。

病室はエアコンが効いていて汗をかいた自分には快適そのもの。

丁度、病室では家を出た時に送った猫の写真がフォトビジョンに映し出されていました。

kーcoさんに遅くなった言い訳をしながら(≧∇≦)、洗濯に取り掛かります。

合間に、21日の病院で開催される夏祭りの話題です。


このお祭りに向けて今、車椅子で病室を出てお祭り見物に行けるように特訓中なんです。

当日は私も休みをとって同行する予定です。


2013年8月4日日曜日

爪切りとかの実施

日曜日(8/4) 、8月に入って初めての面会です。
お昼に家を出て箱根病院に着いたのは1時ちょっと前でした。

先週まで、発熱があって点滴投与だったK-coさんの腕からは点滴が外れていましたよ。
容態は安定しており、いつものようにテレビを観ています。

7月末に、予め予約を入れていたヘヤーカットをしてもらって、髪もさっぱりとした感じでした。
一週間の近況などを、聞かせながら、目薬をさすと、ずっとテレビに見入っていた眼にスーッとした感じになるのか、眼を閉じて何やらうっとりとした表情を見せます。

その後は、先週やり損ねた爪切りをしてあげます。
爪切りはこれまでも何度かしてますが、毎度、緊張しますね、自分の指なら簡単なんですが、人様の指の爪切りとなるとうっかり深爪しやしないかと緊張します。

今日も、神経を集中しながらK-coさんの指を取って小指から順番に爪を切っていたのですが、親指をちょっと深爪したようで、ポチっと指先に赤い点が出来てしまいました。
ちょっと深爪、ゴメン

 爪を切った後、ヤスリ掛けして爪先を丸くして引っかかりの無い様に仕上げて爪きり完了です。

次は、耳かきです。
これもまた、神経使いますね、K-coさんは寝たきりで、呼吸器の装着で自由に頭部を動かせないので、耳かきしやすい姿勢をとらせるのが容易ではないので、こちらで体勢を変えて綿棒を使うのですが、K-coさんの表情を見ながら声を掛けながら、綿棒を差し入れて行います。

その後は、口腔ケア です。
痰の吸引とかは、常時看護師さんにお世話してもらっているので、私が面会に来た際に行うことといえば、口腔ケア用のウェットティシュで、口の中を拭ってやり、唇と歯茎の間に溜まった粘液唾液が乾燥して固まり、くっついてしまっているのを拭い取ってあげるのです。

最初の頃、K-coさんが、文字盤で示したのは「唇をむいて」という言葉でした。
それを見てぎょっとしたものですが、その意味がわかってホッとしました。
乾燥した、粘液が薄皮のように、唇にへばりついているので、それを取ってくれという意味だったのです。

あとは、お顔を拭いてグルーミング終了です。

一連のグルーミングの間、手に持っていたテレビリモコンの代用であるマイクロスイッチを手から外していたので、元に戻してあげると、上手く操作できない、クレームが^^;

外す前に、持っていたのは人差し指と中指の間に挟んでいたようだったのですが、どうもポジションが変わったらしく、上手く反応しません。

およそ三十分ほど、微調整して位置を変えつつ試してみましたが、どうもいけません(T.T);
ためしに、中指と薬指の間に挟んであげて、確認してもらうと多少状況がよくなった感じ。

微調整して、K-coさんのOKをもらいましたっ!!


2013年7月29日月曜日

進行に応じた周辺機器の変更


日曜日に訪問したとき、これまでナースコールが大きなボタンタイプのものを僅かに動かせる右手の側に置いていたのが、プローブタイプのものに変わっていた。

右の頬にプローブ先端が位置します
どうやら更に機能低下が進み、腕、手のひらでのボタン押下が困難になっているためだと思われます。

プローブタイプのナースコールは、その先端が、K-coさんの頬のあたりに設置されて、頭を動かすことで作動するようになっていました。
その感度は非常に敏感で、K-coさんの目元をティッシュで拭っている際にフッとティッシュが当たっただけで反応してしまいました。

介護中は、うっかり鳴らしてしまわないように注意が必要です。
一方、テレビリモコンは、依然、左手の人差し指と中指の間に挟んだマイクロスイッチによる信号切替機を愛用中です。

先日届いた写真をコラージュしたよ

2013年7月28日日曜日

故郷の風景が

先日来、K-coさんのもとに、私の故郷奄美の風景を添えたフォトレターが届いてます。
これは、先月までお世話になっていたダイビングを趣味として奄美に移住されている看護師さんから届いた写真です。
K-coさんは、神奈川出身で、その夫である私の故郷が奄美なんですが、たまたまお世話してもらっていた時に、「奄美の海に潜っている」、との話で、K-coさんが、その看護師さんに好感を持ったようで、私に、その看護師さんのことを教えてくれたのは今年始め頃だったでしょうか?
当時は、まだ気管切開もしておらず、手の甲に自分で文字を書いて意思疎通していた頃でした。
そんな看護師さんも、この夏に奄美に戻られて、暫くのあいだK-coさん元気がなかったのですが、K-coさんに奄美の海と風景を届けてくれました。
今日はこれから病院に出向いて、届いた写真を見てもらうことにします。

心の支えは

今日は日曜日です。
雨に洗われた青もみじ


いつものようにK-coさんを訪問する予定です。

先週は発熱があり、点滴投与を受けていたのですが、その後、熱も下がって安定しているとの報告を受けていますので、今日、行って様子を伺おうと思います。

京都嵐山愛宕念仏寺の羅漢さん
以前に書いたと思いますが、K-coさんのベッドサイドにはフォトビジョンを置き、フォトレターを受信して写真スライドショーを見てもらえるようにしています。

テレビに飽きたら、観てもらえばいいかなぁと、私自身の思い込みで設置してます。
自分で、操作できないので、私が訪問したときに、新しいフォトレターを読み込んでスライドショーで見てもらっています。

最近は、K-coさんの友人の方からのフォトレターや、お世話になっていたナースの方からのフォトレターが届き、K-coさんの目を楽しませてくれています。

そうしたフォトレターを話題にK-coさんと会話して過ごしています。


2013年7月15日月曜日

夏の装い

Kーcoさんの入院生活も間ももうすぐ一年になります。
 夏の光が緑の色合いを変化させたということも
 水の煌めきが光を放ち見るものの視覚に飛び込んでくる事も
ベッドの上では感じることも出来ないのです。
 
周囲の物音、テレビで流れる音声で季節の移り変わりを感じることしか出来ないのです。
毎週、病室を訪れてはベッド上に横たわる恵子さんに近況などを話して聞かせてはみるものの話だけでは彼女の心情などリフレッシュさせてやれているのか疑問です。
 
自らが声を発して何かを訴えること、感情を表に出すことが出来ない今、接する者は、それを汲み取る心遣いが必要なんだと常々思うようになりました。
 
自分がして欲しいこと、してやりたいことそんなものを思いやる気遣い、そうしたものが今の恵子さんには一番必要なのではないのか?
 
と、そんな事を思いつつ、先日は、これまで使っていたオールシーズンのパジャマを夏物の涼しい素材のものに取り替えるべく探し回った挙句、2着の夏物パジャマを入手して、遅まきながら衣替えをしました。
 
 
 


2013年7月9日火曜日

医学医療の進歩

iPs細胞により、医学と医療全般に俄かに希望の光が差し始めているかもしれない・・・と思うのは勘違いなのか??
しかし、勘違いだとしても、それに希望を託したい患者、その家族、医療関係者が世の中にはたくさん居るのだと思う。
iPs細胞で、固体のヒト肝細胞を作ることに成功したとの報道により、その思いは一層高まったのではないか?
希望の光
現在難病と指定されて、治療方法も、発症のメカニズムも、原因遺伝子特定もされていない病気への治療方法も時を掛ければやがて特定されてくるのかもしれない。

先日、「遺伝子分析で、何処まで未来を知りたいか」的なタイトルの番組を観て思った事。

かつて、遺伝子の解析には数十年を要していたものが、最近では、一日あれば、解析結果が出るという。

このことにより、特定の患者の遺伝子と、健常者の遺伝子を相対的に比較して遺伝子異常個所の特定が短時間に行えるようになり、それに対する対処方法を模索するにあたり、ターゲットを絞り込むことで、有効な治療方法をとることが出来るようになったそうだ。
また、原因究明に対しても、問題箇所の特定が短期に行えることにより、治療方法研究も加速してきているのだという。

そうした研究の成果が出て、一般に適用できるようになるまでには、研究者達の日々の探究心と努力が必要であり、当然、そうした基礎研究、応用研究に対する国家のフォローが欠かせない。

番組では、市販の遺伝子分析キットなるものを使って民間の遺伝子分析機関による、将来発症のリスクの高い病名をリストアップしてくれるというサービスを取り上げて、遺伝子分析による将来の自分の運命とどう向き合うか??という内容で構成されていた。

遺伝子分析キットに必要となる試料(唾液等)を入れて、送りると数日後、分析結果が送付、あるいは個別のパスワードでのみアクセス可能なWeb上で結果を見ることが出来るサービスで、これを、番組のメインキャスター(平岳大)が米国のキットを試し、その結果を報じていた。

数十の疾病に対して、今後発症のリスクが、パーセンテージで示されるのだ。
そのリスクの高さに応じて、予防策を講じる事も出来る反面、治療法の確立されていない病気に対するリスクも検査されており、それらの検査結果を本当に閲覧したいか? という確認のメッセージが表示されるのである。

番組では、そのキャスターが将来的なアルツハイマー発症のリスクが、それに当たっており、キャスターはそれを閲覧することにした。

結果は、リスクとしては高めの数値判定だったわけなんだが、そうした結果を受診者自身がどう受け入れるか?というのが重要なポイントであることを言っていた。

事前に知ること・・・知った上で、その事象に対応できる術があればそれは予防策としては万全ではないか。
しかし、発症しうる疾病に対する治療方法が確立されていないものに対する未来予測は、どうだろう??
それを受けて、絶望の淵に立つか、それに備えた生活設計をするか、それは当事者の覚悟次第なんだろうと思う。
このように、現在では、遺伝子を分析、比較することで様々な疾病への発症リスク判断だけでなく、その人間の才能までも判断できることに応用され、中国では、子供の遺伝子分析で、適職を判定して子育てに応用しようということで、分析会社が繁盛しているのだとか。
一方、米国では、受精卵の遺伝子分析により、発症リスクの低い受精卵を用いて妊娠出産するということへの応用も盛んに行われて、事業として成り立っているとの事。

確かに、そうしたことで、将来の不安材料をなくした状態で子を設けることが親としての安心を得る術なんだろうが、こうしたことで、ある意味完全無欠の横並びの人間ばかりが蔓延した世界では、何かの拍子に、新たに身体的問題が発生した場合に対応出来ずにあっという間に全滅・・・といったことすら懸念されるわけで、多様性で様々なタイプの人間が、単一的な同一規格の人間ばかりになった場合のリスクへの警鐘も論じていた。

多様性ある種の存在
色々と考えさせる内容であった。
しかし、ヒトはどんなときでもリスクとの天秤ばかりで考え行動して行かねばならない。

2013年7月2日火曜日

お世話になりました。

一昨日の日曜日、いつものようにKーcoさんに面会に行きました。

病室に入ると、珍しく寝てました。

声を掛けると、トロンとしてこちらに視線を向けます。

何だか、元気がなさそう。
体調でも悪いのかと尋ねると、そんな事も無いと答えるのですが、どうも様子がおかしいのです。

取り敢えず、お洗濯の準備をして戻ってくると、Kーcoさんが、私に

「xxさんが辞めた」

と伝えます。
xxさんというのは、看護師さんでダイビングが好きで私の故郷、奄美の海をダイビングの拠点にして年の半分以上は向こうで過ごすという看護師さんの事です。

奄美と言う共通の話題も有ってか、これまで何かとお世話になっていた看護師さんの1人でした。

そんな訳で、気分が落ち込んでいたのでしょう。(≧∇≦)

そして、もう一人、お世話になっていた看護師さんが本日付で退職されるというのです。

落ち込む気も分からないでは有りませんが、感謝してお別れしなくてはなりません。
発声出来たら自らの声で感謝を伝えられるのでしょうが、文字盤の文字を一文字づつ示して、5文字の「あ り が と う」を伝えたKーcoさん、涙目になりながら看護師さんを見つめています。

そんな訳で、気分が落込んでいたK-coさんにお別れを言いに見えた看護師さんとの2ショットを撮ってあげて、彼女の枕元にあるフォトビジョンに送信しました。



2013年6月29日土曜日

介護用ベッドの返還

妻を昨年、自宅で介護していた頃よりレンタルしていた介護用ベッドと屋内用車椅子などを本日、返却しました。

昨年九月以降、入院して以来帰宅が儘ならぬほど病状が進行した為、病院での治療と介護が続いているのです。

其の間、使用する者の居ない介護用ベッドが手狭な我が家に居座っていたのですが、それがあることによって、いつか自宅で介護できるようになるかもしれない、そうした僅かな望みの象徴でもあったわけだったんですが、業者からの要請もあり本日、引き取ってもらった次第です。
撤去前です。
そして撤去後。

明日は、妻のもとへ面会に行く予定ですが、その事を報告しなくちゃです。


2013年6月23日日曜日

本日のk-coさん

日曜日の今日、いつもの面会とお洗濯に行って来ました。
今日は少し暑くて病室に着きk-coさんに声を掛けると、窓を開けてくれと伝えられ、窓を開けて外の空気を取り込みました。

洗濯物を1時間100円の洗濯機に入れて回して病室に戻ると、丁度、副師長さんが見えて吸引の処置をして下さっていました。

その際、副師長さんが「k-coさん、上体を起こしてみましょうか?」と声を掛けるとk-coさん、頷きます。

そこで呼吸器を装着して久しぶりにベッドを起こして上体を起こすことになりました。

ほぼ半年ぶりに上体を起こして病室の窓から外を眺めることが出来たk-coさんでした。(^^♪

久し振りに見る風景はk-coさんの目にどの様に映ったのでしょうか?

リクライニングタイプの車椅子が出来ればk-coさんを乗せて病室から連れ出すことも可能です。

そしたらもっと外の空気に触れる機会が増えます。

そしたらもっとk-coさんも楽しみを持てるでしょう(^_^)/

http://l.bitcasa.com/BsNAqrn.



2013年6月22日土曜日

必需品なのに

kーcoさんの日常の必需品となる介護用品を補充するのが週末面会時の大切な私の役目の一つ。

昨年9月から現在に至るまで、必需品の内容も変わってきています。

当初はまだ話すことも出来ていたので、直接聞いて揃えていたのが、現在は気管切開し呼吸器を使用しているので必要なものを看護師さんから聞いたもの用意するのが主になっています。

通常、必要なものと言えば、紙オムツ、流せるお尻ふき、口腔ケアのウェットティシュー、ティシュ、そしてクッキングペーパー。


そうした物にはブランドが有って、いつも購入する際に迷ってしまう物の一つに紙オムツがありいつも売店で悩んでしまいます。

と言うのも、紙オムツを必要とするようになって最初に購入したブランドが残っており、現在は別のタイプを使用しているため、名前がどっちだったのか迷ってしまうのです(~_~;)
そこで1計、必需品の写真を撮りそれを参考にする。……これですよ(^_-)-☆

2013年6月9日日曜日

kーcoさんの今日は

日曜日8日面会に行きました。

病院への近道
病棟への近道はこの階段を昇って行きます。
病棟に入り病室に向かう通路の外に猫の親子を見かけました。
三匹の子猫にお乳を上げながら横になって母猫がこちらを見ています。

病院の敷地内の親子猫

スナップして、これもkーcoさんへのお土産です(^_^)

病室に入ったのは午後1時過ぎ、kーcoさんはいつものようにテレビを見ており
丁度、体位変更で身体の向きを変えたばかりのようでした。
 
先週リクエストのあった気管チューブ固定用のゴムバンドを四セット購入したので、それを呼吸器チューブ用備品と一緒にしまい込んで、看護師さんに申し渡しして、他に、不足している介護用品の補充を済ませると、洗濯物を院内のコインランドリーで洗います。

洗濯・乾燥が済むまでの2時間は、K-coさんと一週間分の会話・・・といっても、一方的に私が話し掛けて、K-coさんの頷くのを見るだけなんですが^^;

それでも、時折、質問して、指で文字を手の甲に書き一文字一文字拾う会話もしますよ。
でも、それって、結構、K-coさんは疲れるみたいです。
ごく僅かに動かせる人差し指で書くのですから、読み手が理解できないでいると忍びないのです。
なるべく理解しようと、先読みして確認するのですが、NGを喰らいます。^^;

それでも互いに忍耐強くコミュニケーションです。

新病棟建設中
今、K-coさんが入院介護を受けている病室の窓から、新病棟の建設現場の様子が見られるのですが、ベッドに寝たきりのK-coさんは観ることが出来ないので、窓にiPhoneを押し当てて撮った写真を見せてあげますと、目を丸くして頷いていました。


2013年6月2日日曜日

面会日のスナップは2ショット

今週も日曜日に面会に行きました。
先週リクエストの有ったバスタオル二つ忘れずに持参して。^o^
K-coさんのお友達へスナップ返信

いつものようにお洗濯の合間に近況を報告してメールチェックしてk-coさんの友人からのメールに返信するのに添付用のスナップ撮って送ります。
きょうの恵子さんは調子も良くて安心です。

面会を終えたら帰りは小田原城に寄って紫陽花と菖蒲を撮って帰ります。

2013年5月19日日曜日

癒しのネコちゃんお届け

日に日に、山々の木々の緑が濃くなり、箱根登山鉄道の車窓から見る箱根口の風景が新緑で一杯です。
箱根病院内の青もみじ

今日は、K-coさんに「岩合光昭の世界ネコ歩き-フロリダ編」「岩合光昭の世界ネコ歩き-キューバ編」の二本を用意して面会に向かいました。

病室に入ったのは丁度、お昼過ぎ、病室の食事が摂れる患者さんのお昼時を邪魔しないように少し時間調整して、k-coさん、体位交換のため少しベッドの頭部を上げた格好でテレビに目を向けています。

挨拶もそこそこに、「ネコ歩き・・新作持って来たよ」と声を掛けると、目を輝かせます。
早速、前回と同様に、タブレットをHDMIケーブルでTVと接続して、動画スタートです。

このところ、k-coさん、顔色も良さそうです。

持ってきたVTRは一本60分ですので それを観て貰っている間に、お洗濯もスタート。

更にその間に、介護用品の不足品をチェックして補充し、看護師さんから依頼のあった品々をメモして次回面会時に備えます。

一段落して、VTRを一緒に観ながら、k-coさんのフォトビジョンで受信した、宮城の友人からの写メールにk-coさんの近況などを返信して、本日のやるべきことは済ませます。

K-coさんが会話することが出来たなら、側で話することも出来るのに、会話は、相変わらず文字を手の甲に書いて一文字ずつ、根気良く伝え、上手く伝わらないときのK-coさんの表情を見るのが辛いです。

伝の心どうなったんだろう??





2013年5月12日日曜日

面会お届けお洗濯

今日は面会の前にドンキによってHDMIケーブルを購入してから向かいました、先の連休中のお祭りの模様をビデオに収めたものタブレット端末で再生してテレビで視聴出来るようにとの思惑です。
病室に入ってまずは先週ネットで購入しておいた前開きの肌着を届けて早速、タブレット端末とテレビをケーブルで繋ぎビデオを再生。
見事にk-coさんに大きな画面で見てもらうことが出来ました。

この手法を使えば、いちいちフォトビジョン用に映像を変換しなくても、テレビで視聴出来ます。

大きな画面でお神輿の練り歩く様子を目にして満足げなkーcoさんでした。

次回は何を見せてあげようかな?
新緑に染まる箱根の森なんかどうかな?と思ったりもしますが、kーcoさんあまりそうしたものに興味が無いんですよねぇ(^^;;

2013年5月7日火曜日

介護用肌着

先週、連休中に面会に行ったとき、K-coさんの呼吸器チューブが、固定バンドで両脇から固定されているように変化していることに気づいた。
K-coさんにそのことを尋ねると、固定バンドが、ちょっときついという事で、前開きの肌着が欲しいというので、探していたが、やはり街中の衣料品店を探し回る前に、Amazonで検索してみようと思い立ち、「婦人用前開き肌着」で検索したところ良い感じの肌着を見つけました。
普段でも、婦人物の衣料品など購入することが無いので、K-coさんの友人にでもお願いしようかと思案していたのですが、ネットショッピングで購入することにしました。
あらためてネットショッピングの利便性を痛感しました。

2013年5月6日月曜日

kーcoさんは神輿好き

毎年ゴールデンウィークの終盤五月五日は小田原市内は御神輿が繰り出します。

連休中何度か面会に行き五日の御神輿の写真を約束してたので昨日、写真をビデオを撮りに出掛けました。

これからその成果を届けに行く途中にこの記事を書いています。

喜んでくれるかな?





同じ日、ビデオも撮影したのに、なんと音声が取れていなかったぁ^^;

K-coさん、残念だったね、楽しさ半減です。

ごめんなさい。

2013年4月28日日曜日

小さな草花の存在感

俯瞰で眺める草花が一面に広がる風景も良いが、こうして一つの花に寄ってフレーム一杯にその表情を収めるのもいいものだ。
iPhoneのカメラで寄りスナップしてみた。

2013年4月16日火曜日

その後(フォトビジョンで動画)

前回の記事で、うまくフォトビジョンで観ることが出来なくて、フォトビジョンを持ち帰って再度動画をコンバートすることになった経緯は書きました。

その翌日に、家でもう一度確認してみると問題なく再生できるではありませんか。

どうやら、動画を収録したSDカードを挿すタイミングが悪かったようで、完全にフォトビジョンの電源を落としてから、SDカードを挿して、電源投入することでちゃんとSDカードも、その中の動画ファイルも認識してくれたのです。

早速、翌日仕事を終えた足で、病院に直行して、K-coさんのベッドサイドにフォトビジョンを取り付けて、一作品を再生し、観て貰うことができました。(^^)

本来、猫好きのK-coさん、目を輝かせて見入ってました。
世界ネコあるきに見入るK-coさん

K-coさんの状態ですが、先日、リクライニングタイプの車椅子への移乗を試みて、看護師さんに伴われて、病室を出てナースステーションまで行き来させてもらったようです。

ずっと寝たきりの状態ですので、リハビリしてはいるものの筋力のない手足の関節が強張って、車椅子への移乗も大変だったらしいのですが、これも徐々に慣れて、いずれは、呼吸器を搭載した車椅子でのお散歩も可能になる道が開けたようです。