2015年7月25日土曜日

止まった時間と流れる時間

 k-coさんが療養介護に入ってもう3年余り、以来、一人になった家の中を見回した。
キッチンのサイドボードをふと見ると、そこには、3年前の自宅介護の時のスケジュールが貼られたまま。


時間が、あの時のまま止まっている。
ALSが発病して、通院間もなく、自宅介護に入って3カ月間だけヘルパーさん看護師さんにお世話になり、その時のものだ。


自宅介護の3ヶ月後、定期健診で病院に行くとき、K-coさんがベッドサイドに座ったまま、しみじみと 家を眺めてから出掛けた。

家に戻ることは無いと覚悟していたのだろうか、今でもあの時の彼女の様子を思い出すたびに胸が締め付けられる。

次第に機能が薄れ、失われていく時間の流れの中で現在、K-coさんは療養介護中。

入院当初から比べてみれば明らかに進行している。

呼吸機能の低下に伴い気切し呼吸器のお世話になり確実に機能は衰えている。
僅かに動いていた指も動かせなくなり、瞼の開閉も出来ず閉じたまま。

なにかを伝えたくてもそれもままならぬ状態へと時は流れている。


とまった時と、進む時

2015年7月14日火曜日

夏本番間近か

梅雨明けはまだですが、先日の梅雨の晴れ間に車椅子乗車を実施したわけですが、私の都合さえつけば毎週でもやりたいと思います。

ベッドで過ごす毎日に僅かな時間でも日常と違う刺激を与えられたらいいかな?
夏の楽しみ、病院主催の夏祭りが近々予定されているのですが、生憎、平日で私の都合がつかず付き添うことができません。


2015年7月8日水曜日

ほぼ1年ぶりの車椅子乗車

昨日、兼ねてから懸案だったKーCOさんの車椅子乗車による病棟内散歩を実現することができました。
いつものようにベッドに横たわるKーCOさん。
今日は看護、介護、リハビリ、医師の皆さんのお陰で、車椅子移乗して部屋を出て、病棟内を車椅子で散歩することができました。
前回は、この車椅子が届いた当初に乗車車してみたのがほぼ1年前の事。
大勢のスタッフの手を借りて、車椅子に移乗です。
前回は、酸素ボンベの取付け架台がなくてボンベを別にして移動したのだが、今回は予め車椅子に架台が取付けてあるのでボンベも車椅子と一緒に移動出来ます。
呼吸器のセッティングも終えて、久しぶりに院内を散歩です。
目を閉じたままですが、病室とは違った雰囲気を味わう事が出来たものと思います。
外は生憎、小雨模様で外に出る事は叶いませんでしたが、少しだけ屋根のあるバルコニーに出てみましたよ。

時間にして30分くらいの散歩でしたがKーCOさんの気分転換になった事でしょう。
これからも機会をつくって車椅子散歩させてあげたいものです。
アシストしてくださったスタッフの皆さんどうもありがとうございました。