Kーcoさんの入院生活も間ももうすぐ一年になります。
夏の光が緑の色合いを変化させたということも
水の煌めきが光を放ち見るものの視覚に飛び込んでくる事も
ベッドの上では感じることも出来ないのです。
周囲の物音、テレビで流れる音声で季節の移り変わりを感じることしか出来ないのです。
毎週、病室を訪れてはベッド上に横たわる恵子さんに近況などを話して聞かせてはみるものの話だけでは彼女の心情などリフレッシュさせてやれているのか疑問です。
自らが声を発して何かを訴えること、感情を表に出すことが出来ない今、接する者は、それを汲み取る心遣いが必要なんだと常々思うようになりました。
自分がして欲しいこと、してやりたいことそんなものを思いやる気遣い、そうしたものが今の恵子さんには一番必要なのではないのか?
と、そんな事を思いつつ、先日は、これまで使っていたオールシーズンのパジャマを夏物の涼しい素材のものに取り替えるべく探し回った挙句、2着の夏物パジャマを入手して、遅まきながら衣替えをしました。
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