2016年5月8日日曜日

チューブが繋ぐ命

いつものように今日も家内の療養する病院に来てる。
足掛け4年が過ぎようとしている。

毎週のように日曜に通い続けているからか、此処へ来ると何故だか心安まる気がする。
今日など、病院の入り口のドアを開けながら、思わず「ただいまぁー」と口に出しそうになった自分に気づき、苦笑した。

平日は仕事の為、来れないので、車椅子で散歩に連れ出してやる事も出来ないのが心苦しく平日休みが取れるよな環境でない職場環境が恨めしい。

病室に入ってまずする事は、ベッドに横たわり眼を閉じた家内の顔色を伺いつつ、胸の振幅と呼吸器の規則的な動きを確認する事。

そして額に掌を当てて発熱ないかなど素人ながらも確認する訳で、そうしないと安心出来ない。

こうした一連の流れが、身に染み付いたルーティンになっている。

療養介護が始まった当初はまだ、意思疎通も出来て、瞼も開きコミュニケーション出来ていたんだが、唇の僅かな動きを最後に意思疎通が取れなくなって早いもので3年が経つ。


今では、人工呼吸器のチューブと経管による栄養とで命を繋いでいる家内の様子を見ながら、週に一度、側にいて言葉にならない、会話を胸の奥で交わしてる。そんなつもりでいる。

テレパシーとか超能力ってものがあるのだったら僅かでもいいから、週に一度だけでも使えるようにならないものかなぁ〜

今日は洗濯のあと、先日のGW中の小田原のお祭りの動画と、お囃子の音を聴かせてあげようと思う。

元気だったころ、毎年、五月五日のこのお祭りを楽しみにしていたからね。



どっこいどっこい、どっこいどっこい!!
どっこいどっこい!!

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