2013年7月15日月曜日

夏の装い

Kーcoさんの入院生活も間ももうすぐ一年になります。
 夏の光が緑の色合いを変化させたということも
 水の煌めきが光を放ち見るものの視覚に飛び込んでくる事も
ベッドの上では感じることも出来ないのです。
 
周囲の物音、テレビで流れる音声で季節の移り変わりを感じることしか出来ないのです。
毎週、病室を訪れてはベッド上に横たわる恵子さんに近況などを話して聞かせてはみるものの話だけでは彼女の心情などリフレッシュさせてやれているのか疑問です。
 
自らが声を発して何かを訴えること、感情を表に出すことが出来ない今、接する者は、それを汲み取る心遣いが必要なんだと常々思うようになりました。
 
自分がして欲しいこと、してやりたいことそんなものを思いやる気遣い、そうしたものが今の恵子さんには一番必要なのではないのか?
 
と、そんな事を思いつつ、先日は、これまで使っていたオールシーズンのパジャマを夏物の涼しい素材のものに取り替えるべく探し回った挙句、2着の夏物パジャマを入手して、遅まきながら衣替えをしました。
 
 
 


2013年7月9日火曜日

医学医療の進歩

iPs細胞により、医学と医療全般に俄かに希望の光が差し始めているかもしれない・・・と思うのは勘違いなのか??
しかし、勘違いだとしても、それに希望を託したい患者、その家族、医療関係者が世の中にはたくさん居るのだと思う。
iPs細胞で、固体のヒト肝細胞を作ることに成功したとの報道により、その思いは一層高まったのではないか?
希望の光
現在難病と指定されて、治療方法も、発症のメカニズムも、原因遺伝子特定もされていない病気への治療方法も時を掛ければやがて特定されてくるのかもしれない。

先日、「遺伝子分析で、何処まで未来を知りたいか」的なタイトルの番組を観て思った事。

かつて、遺伝子の解析には数十年を要していたものが、最近では、一日あれば、解析結果が出るという。

このことにより、特定の患者の遺伝子と、健常者の遺伝子を相対的に比較して遺伝子異常個所の特定が短時間に行えるようになり、それに対する対処方法を模索するにあたり、ターゲットを絞り込むことで、有効な治療方法をとることが出来るようになったそうだ。
また、原因究明に対しても、問題箇所の特定が短期に行えることにより、治療方法研究も加速してきているのだという。

そうした研究の成果が出て、一般に適用できるようになるまでには、研究者達の日々の探究心と努力が必要であり、当然、そうした基礎研究、応用研究に対する国家のフォローが欠かせない。

番組では、市販の遺伝子分析キットなるものを使って民間の遺伝子分析機関による、将来発症のリスクの高い病名をリストアップしてくれるというサービスを取り上げて、遺伝子分析による将来の自分の運命とどう向き合うか??という内容で構成されていた。

遺伝子分析キットに必要となる試料(唾液等)を入れて、送りると数日後、分析結果が送付、あるいは個別のパスワードでのみアクセス可能なWeb上で結果を見ることが出来るサービスで、これを、番組のメインキャスター(平岳大)が米国のキットを試し、その結果を報じていた。

数十の疾病に対して、今後発症のリスクが、パーセンテージで示されるのだ。
そのリスクの高さに応じて、予防策を講じる事も出来る反面、治療法の確立されていない病気に対するリスクも検査されており、それらの検査結果を本当に閲覧したいか? という確認のメッセージが表示されるのである。

番組では、そのキャスターが将来的なアルツハイマー発症のリスクが、それに当たっており、キャスターはそれを閲覧することにした。

結果は、リスクとしては高めの数値判定だったわけなんだが、そうした結果を受診者自身がどう受け入れるか?というのが重要なポイントであることを言っていた。

事前に知ること・・・知った上で、その事象に対応できる術があればそれは予防策としては万全ではないか。
しかし、発症しうる疾病に対する治療方法が確立されていないものに対する未来予測は、どうだろう??
それを受けて、絶望の淵に立つか、それに備えた生活設計をするか、それは当事者の覚悟次第なんだろうと思う。
このように、現在では、遺伝子を分析、比較することで様々な疾病への発症リスク判断だけでなく、その人間の才能までも判断できることに応用され、中国では、子供の遺伝子分析で、適職を判定して子育てに応用しようということで、分析会社が繁盛しているのだとか。
一方、米国では、受精卵の遺伝子分析により、発症リスクの低い受精卵を用いて妊娠出産するということへの応用も盛んに行われて、事業として成り立っているとの事。

確かに、そうしたことで、将来の不安材料をなくした状態で子を設けることが親としての安心を得る術なんだろうが、こうしたことで、ある意味完全無欠の横並びの人間ばかりが蔓延した世界では、何かの拍子に、新たに身体的問題が発生した場合に対応出来ずにあっという間に全滅・・・といったことすら懸念されるわけで、多様性で様々なタイプの人間が、単一的な同一規格の人間ばかりになった場合のリスクへの警鐘も論じていた。

多様性ある種の存在
色々と考えさせる内容であった。
しかし、ヒトはどんなときでもリスクとの天秤ばかりで考え行動して行かねばならない。

2013年7月2日火曜日

お世話になりました。

一昨日の日曜日、いつものようにKーcoさんに面会に行きました。

病室に入ると、珍しく寝てました。

声を掛けると、トロンとしてこちらに視線を向けます。

何だか、元気がなさそう。
体調でも悪いのかと尋ねると、そんな事も無いと答えるのですが、どうも様子がおかしいのです。

取り敢えず、お洗濯の準備をして戻ってくると、Kーcoさんが、私に

「xxさんが辞めた」

と伝えます。
xxさんというのは、看護師さんでダイビングが好きで私の故郷、奄美の海をダイビングの拠点にして年の半分以上は向こうで過ごすという看護師さんの事です。

奄美と言う共通の話題も有ってか、これまで何かとお世話になっていた看護師さんの1人でした。

そんな訳で、気分が落ち込んでいたのでしょう。(≧∇≦)

そして、もう一人、お世話になっていた看護師さんが本日付で退職されるというのです。

落ち込む気も分からないでは有りませんが、感謝してお別れしなくてはなりません。
発声出来たら自らの声で感謝を伝えられるのでしょうが、文字盤の文字を一文字づつ示して、5文字の「あ り が と う」を伝えたKーcoさん、涙目になりながら看護師さんを見つめています。

そんな訳で、気分が落込んでいたK-coさんにお別れを言いに見えた看護師さんとの2ショットを撮ってあげて、彼女の枕元にあるフォトビジョンに送信しました。



2013年6月29日土曜日

介護用ベッドの返還

妻を昨年、自宅で介護していた頃よりレンタルしていた介護用ベッドと屋内用車椅子などを本日、返却しました。

昨年九月以降、入院して以来帰宅が儘ならぬほど病状が進行した為、病院での治療と介護が続いているのです。

其の間、使用する者の居ない介護用ベッドが手狭な我が家に居座っていたのですが、それがあることによって、いつか自宅で介護できるようになるかもしれない、そうした僅かな望みの象徴でもあったわけだったんですが、業者からの要請もあり本日、引き取ってもらった次第です。
撤去前です。
そして撤去後。

明日は、妻のもとへ面会に行く予定ですが、その事を報告しなくちゃです。


2013年6月23日日曜日

本日のk-coさん

日曜日の今日、いつもの面会とお洗濯に行って来ました。
今日は少し暑くて病室に着きk-coさんに声を掛けると、窓を開けてくれと伝えられ、窓を開けて外の空気を取り込みました。

洗濯物を1時間100円の洗濯機に入れて回して病室に戻ると、丁度、副師長さんが見えて吸引の処置をして下さっていました。

その際、副師長さんが「k-coさん、上体を起こしてみましょうか?」と声を掛けるとk-coさん、頷きます。

そこで呼吸器を装着して久しぶりにベッドを起こして上体を起こすことになりました。

ほぼ半年ぶりに上体を起こして病室の窓から外を眺めることが出来たk-coさんでした。(^^♪

久し振りに見る風景はk-coさんの目にどの様に映ったのでしょうか?

リクライニングタイプの車椅子が出来ればk-coさんを乗せて病室から連れ出すことも可能です。

そしたらもっと外の空気に触れる機会が増えます。

そしたらもっとk-coさんも楽しみを持てるでしょう(^_^)/

http://l.bitcasa.com/BsNAqrn.



2013年6月22日土曜日

必需品なのに

kーcoさんの日常の必需品となる介護用品を補充するのが週末面会時の大切な私の役目の一つ。

昨年9月から現在に至るまで、必需品の内容も変わってきています。

当初はまだ話すことも出来ていたので、直接聞いて揃えていたのが、現在は気管切開し呼吸器を使用しているので必要なものを看護師さんから聞いたもの用意するのが主になっています。

通常、必要なものと言えば、紙オムツ、流せるお尻ふき、口腔ケアのウェットティシュー、ティシュ、そしてクッキングペーパー。


そうした物にはブランドが有って、いつも購入する際に迷ってしまう物の一つに紙オムツがありいつも売店で悩んでしまいます。

と言うのも、紙オムツを必要とするようになって最初に購入したブランドが残っており、現在は別のタイプを使用しているため、名前がどっちだったのか迷ってしまうのです(~_~;)
そこで1計、必需品の写真を撮りそれを参考にする。……これですよ(^_-)-☆

2013年6月9日日曜日

kーcoさんの今日は

日曜日8日面会に行きました。

病院への近道
病棟への近道はこの階段を昇って行きます。
病棟に入り病室に向かう通路の外に猫の親子を見かけました。
三匹の子猫にお乳を上げながら横になって母猫がこちらを見ています。

病院の敷地内の親子猫

スナップして、これもkーcoさんへのお土産です(^_^)

病室に入ったのは午後1時過ぎ、kーcoさんはいつものようにテレビを見ており
丁度、体位変更で身体の向きを変えたばかりのようでした。
 
先週リクエストのあった気管チューブ固定用のゴムバンドを四セット購入したので、それを呼吸器チューブ用備品と一緒にしまい込んで、看護師さんに申し渡しして、他に、不足している介護用品の補充を済ませると、洗濯物を院内のコインランドリーで洗います。

洗濯・乾燥が済むまでの2時間は、K-coさんと一週間分の会話・・・といっても、一方的に私が話し掛けて、K-coさんの頷くのを見るだけなんですが^^;

それでも、時折、質問して、指で文字を手の甲に書き一文字一文字拾う会話もしますよ。
でも、それって、結構、K-coさんは疲れるみたいです。
ごく僅かに動かせる人差し指で書くのですから、読み手が理解できないでいると忍びないのです。
なるべく理解しようと、先読みして確認するのですが、NGを喰らいます。^^;

それでも互いに忍耐強くコミュニケーションです。

新病棟建設中
今、K-coさんが入院介護を受けている病室の窓から、新病棟の建設現場の様子が見られるのですが、ベッドに寝たきりのK-coさんは観ることが出来ないので、窓にiPhoneを押し当てて撮った写真を見せてあげますと、目を丸くして頷いていました。